4月1〜3日 渡良瀬川 *repo* arai
渡良瀬川 年に一度(?)の帰省釣行
渡良瀬川は、私の故郷・群馬県桐生市を流れる。自分にとっては昔からなじみの深いフィールドだ。
この春も、帰省をかねて渡良瀬川で遊んできた。
私が初めてフライロッドを振ったのはこの川だ。初めてヤマメを釣ったのもこの川だ。もう、20年も前の話である。
当時、渡良瀬川は、全国のFFMに独特の響きを持ってその名を知られていた。
だが、ここ数年、その姿は変わりつつある。特に解禁当初のこの時期は、かつての幅広ヤマメに代わって、
成魚放流が主体となってしまった。そのせいか、関東エリアにありながら、千曲川や桂川ほどの賑わいはないようだ。
そんな渡良瀬川だが、今も変わらずに我々を惹きつけるものがある。それは、極めて難易度の高い「FFのゲーム性」だ。
水生昆虫の豊富なこの川では(あのシマザキ氏の地元でもある)、マッチ・ザ・ハッチの謎解きの難しさはもとより、
フィールドの多くが広大なプールで、その重く複雑な流れは、さまざまなキャスティング・テクニックを要求する。
それは、この川が数々の著名なFFMを輩出してきたことと決して無縁ではないだろう。
この川に集まる地元FFMは、みな熱い! 曇天で風の穏やかな「ライズ日和」には、誰もが仕事どころではない。
休日はもちろん川に集まり、たとえ運悪くライズがなくても、FF談義に時を過ごす。
今年もまた、そんな熱い仲間達に会いたくてこの川にやって来た。年に一・二度訪れるだけの自分にとって
ほぼ一年ぶりの再会だが、彼等は、まるで先週も一緒に釣りをしていたかのように、自然にさりげなくそして温かく、
私を迎えてくれた……。
足利のM橋のプールで、超難度のライズに向かう熱きFFMたち。(足利地区)
釣れる魚の多くは、残念ながら放流間もないヤマメだが……。
それでも我々を熱くさせるのは、どれも一筋縄ではいかないからか!?ストマックの中身は、
フライサイズ30番以下のユスリカラーバ。
桐生地区でライズが本格化するのは4月中旬くらいか?有名な市民広場のトロ場で、散発ライズを狙う
神さん(桐生地区)
長いレンジから完璧なデッドドリフトを決め、厄介な相手を見事に仕留めた神さん。(桐生地区)
幸運と技術とがあれば、時にはこんなことも。(桐生地区)
逆光で水面がギラつくことが多い渡良瀬では、フライのウイングは「黒」が効果的だ。(足利地区)
「ライズ日和」のこの日、好調に8尾をキャッチした
菊ちゃん。(足利地区)