6月8〜10日 *repo* GAKU
「35p!大岩魚に、またも東北病が…」
ここのところ不順な天候が続いておりましたが、その不順な天候のおかげ(?)で、仕事が3連休になりました。
べストシーズンに3連休、こんな「ひょうたんから駒」を逃す手はありません!
で、気づいたら、早朝の東北道を走っていました。しかも、独りで。
……どうやら、またも始まってしまったみたいです、例の『病気』が。(汗)
訪ねたのは宮城の懐かしい川、以前ちょこっとだけ竿を出したことがありますが、良いシーズンにじっくり釣るのは初めてです。
川に立つと、新緑の中に響くセミや蛙たちのけたたましいほどの声が。
東北の渓は、もうすっかり初夏の生命感にあふれていたのですねえ。
水の流れもいい感じです。
岩魚たちは、夏の日差しを浴びてきらきらと輝く流れの中から次々と飛び出してきます。
型は最大でもこんなものでしたが、おおらかな岩魚たちと、時を忘れて遊ぶことができました。
この日、すっかり数釣りを楽しんで満足したのに、欲ってヤツはきりがないものですね。今度は型が見たくなります。
で、その翌日は、別の川へ。
渓相は素晴らしいのですが、入渓して2時間近く、ほとんど反応がありません。
しまった、選択を誤ったかな…。(汗)
ところが、渓を包む空気が、盛夏のように暑く感じられる、11時頃からでしょうか。
にわかに、渓全体が活気付いてきた感じがします。
プールの浅瀬に出てきた魚たちが、ゆらゆらとその影を淡い水底の映しているのが見られます。
岩魚好きのFFMにはたまらない、いつもの幸福な光景です。
そんな愛らしい岩魚を一匹釣ると、それを皮切りに、ばたばたと連続で釣れるようになってきます。
4匹目だったでしょうか。ようやく待望の型が出ます。
泣き尺サイズでしたが、その美しい魚体に、しばし写真撮影。
そしてそれを機に、ベストを脱ぎ、腰を下ろし、ゆっくりとお茶を飲み、2本目のタバコをふかして、
今このときの幸福を噛み締めていると……
ちょぽん …… ん? ん?
どうやらライズに間違いないようです。しかも、いまさっき釣り上げたその同じ流れの中です。
で、その10分後、同じ場所にひざまずきながら、激しく呼吸の乱れた自分の傍らには……
呼吸の乱れが収まるのに、どのくらいたったでしょうか。
いかつい頭と大きく二つに割れた上あご。
鋭くも繊細な大きな尾びれ。
鈍重な刃を思わせる、白く縁取られた胸びれ。
……震える手でメジャーを当てると、なんと35pの大岩魚でした!
これもまた、「ひょうたんから駒」だったのでしょうか……?
着実に、『症状』が進行しつつあるのを自覚する、今日この頃です。(汗)